2007/11/29

優秀な○○○がいるとシステムが改善されない

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経営とシステム改善が切り離すことのできないものだということに改めて気付かされます。

優秀なナースがいるとシステムがなかなか改善されないという話 : Life is beautiful

ナースたちにとってみれば、システムの欠陥を指摘する・他人のミスを指摘する・ミスの原因を徹底究明する・経営陣に改善を申し出る、などは彼らの仕事ではなく、そんな暇があったら一分一秒でも患者のためになることをすべき。
だから病院の経営陣は、ナースの日々の活動に常に近いところにいてどんな問題を彼らが解決しなければならないのか、どんなところに余計な時間を費やしてい るのか観察し、積極的に手を差し伸べてシステムを改善しつづけなければならない。そして、他人のミスを指摘することが個人攻撃にならないような文化を作 り、誰もがオープンに自分や他人のミスを語り合える場を作るべき。
システム開発者と経営者、それぞれの視点で参考になるこの話が、病院以外でも適用できるのは明らかだと思います。

私の経験でも、「トップダウン&意識共有」によるシステム改善はうまく進むことが多いです。強引なトップダウンでは現場のモチベーションが上がりませんが、トップが整理した改善点を全員が共有できる場を設けてあげて、全体が改善の方向へ進み始めた時に、「このプロジェクトは成功するな」と確信できることが多いです。

トップと現場は、上下関係ではなくて役割分担でなければなりません。
システム改善そのものはトップと現場の共通のミッションであり、トップはその旗振り役という役割をしっかり果たすべきだと思います。