2008/03/17

崩壊した「人月からの脱却」

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コスト単価のことで悩んでいるのはWeb業界だけではない。システム業界も同様である。

以前のエントリで「相場表」のことについて取り上げたが、他業界から学ぶ事例として参考になる記事を見つけた。

崩壊した「人月からの脱却」 - ITpro

「人月計算をやめたいんだよね…,どうも納得がいかない」

2008年3月15日号の日経コンピュータで「ITコスト」を取り上げた特集を組んだ。企画の段階で,「○システムなら△円」といった指標が出せないものかと考えたのである。そうした指標があれば,ユーザーがベンダーと交渉したり,逆にベンダーがユーザーに提示する相場観の目安となる。想定したのが不動産情報だ。「新宿のビルで□坪なら×円」といった情報を提供したかった。

そこでユーザーのIT部門とベンダーの両方に取材したのだが,「相場は難しいんじゃない?システムは会社によって違うから」という反応がほとんど。それに続いて「それよりも…」という冒頭の言が出てくる。どうも完成品であるシステムの機能や価値ではなく,それを作るためのコストを問題視しているようだった。

あらためてタイトルに注目。
崩壊した「人月からの脱却」
特集記事を書くために記者さんが考えた筋立てにすぎないとは言え、このタイトルからは、
  • システム業界が「人月単価」の考え方にいかに依存しているか
  • その「人月単価」の考え方に疑問を抱く人がいかに多いか
ということが透けて見える。

記事の詳細を読むには日経コンピュータを購入しなければならないようだ。参考にしたい人は是非買ってみていただきたい。